カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社
海外事業本部 アジア・パシフィック事業部
増田 茜
海外企業との営業交渉や契約業務を通じて、CCCのAPACでの事業を牽引する増田さん。法務部門での経験を活かしながら、現在はサウジアラビアでの出店に向けて、現地企業との協業や物件選定、事業計画の策定など多岐にわたる業務に取り組んでいます。文化や価値観の違いに真正面から向き合い、誠実な姿勢で信頼関係を築いてきた増田さんに、これまでのキャリアと仕事への想い、そしてCCCの未来に向けた挑戦について伺いました。
これまでの経歴について教えてください。
オーストラリアのメルボルンにあった音楽配信会社で、洋楽を日本の配信会社に着メロとして納品する業務をしていたのですが、給与未払いが続き、帰国しなければならないという事態となり、2012年に本意ではないかたちで帰国しました。
帰国後、2019年までテーマパークのアトラクションを建設するプロジェクトチームで、アメリカ人のプロジェクトディレクターのパーソナルアシスタントや、プロジェクトに関わる全体の契約書を取りまとめる業務を7年ほど行っていました。
そして、2019年にCCCグループのカルチュア・エンタテインメント(株)にエンタテインメント事業担当法務として入社しました。兼務としてCCCの海外案件法務を担当していた時、TSUTAYA BOOKS Malaysia Sdn.Bhdの立ち上げとマレーシア1号店目開業に関わる法的事項整理や契約締結に携わりました。
その後、2021年にCCCに転籍し、CCCの法務部で海外事業とアート事業を担当、2023年に社内転職制度である「Cチャレ」を活用して、アジア・パシフィック事業部に異動しました。
現在はどのような仕事に取り組んでいますか。
現在は、サウジアラビアでの出店に向けて、社内横断的に多くの方々にサポートいただきながら、プロジェクトリーダーとして、サウジアラビアのフランチャイズ加盟を希望する企業に対して事業モデルを説明し、サウジアラビア国内に出店基準に合う物件を先方と協力しながら探し出し、賃料などの条件をもとに事業計画を作成したり、フランチャイズ契約書周りの協議等の業務を行っています。
海外企業への営業という、これまでとは全く異なる新たなフィールドですが、法的知識、契約交渉力、リスクマネジメント、文書作成能力などの経験を活かしつつ、責任ある立場を前向きに受け止めながら、事業の最前線で働く楽しさと刺激を感じている毎日です。
サウジアラビアのプロジェクトにはどのような経緯がありますか?
まず、あるサウジアラビア企業のコンサルタントを行っている方から、出店に関するお問い合わせをいただき、何度かオンライン面談を行いました。
その後、該当のサウジアラビア企業が出店について非常に前向きだということが分かったので、現地に向かい面談を行なった後に、責任者の方に来日いただき、「湘南T-SITE」、「二子玉川 蔦屋家電」、「代官山 蔦屋書店」、「銀座 蔦屋書店」、「SHIBUYA TSUTAYA」の5店舗を視察していただきました。
その際に、「老後は湘南T-SITEの周辺に住みたいし、代官山 蔦屋書店のような場所で友人と休日を過ごしたい。サウジアラビアにもこういった店舗が欲しい。」という熱い感想をいただき、現在はサウジアラビアでの出店に向けて具体的にプロジェクトを進めています。
仕事に向き合う上で心がけている姿勢や考え方について教えてください。
自分や会社として、提案できることは何か?を常に自分に問いかけながら、仕事に向き合うようにしています。
法務の仕事をしている時は、リスクを避けるために“NO”と言うことが必要でしたが、それだけでは事業は前に進めない、必要な仕事をしているのにどこか自分の中で違和感を抱いている時期もありました。しかし、ある時ブレーキを踏むだけではなく、代替案を提示することで、事業を支えることができると気づきました。そして、それこそが仕事の醍醐味なのだと気づいたタイミングでもありました。
法務の仕事を通じて積み上げた経験や知識を活かしながら、事業を進めていくことができれば、さまざまな可能性を広げていくことができる、自分の成長にも繋がり、会社に対しても貢献できるのはないかと思うようになりました。
大切にしている価値観について教えてください。
仕事で大切にしていることは「誠実さ」です。プライベートでも「真正面から向き合う性格だね」と友人から言われることが多いです。
良くも悪くも、なんでも全力で取り組んでしまう。中途半端には取り組めない性格なんです。
例えば、自分がベストだと思うことをチームメンバーに真正面から熱く伝えてしまい、意見がぶつかって議論になってしまうことも多いです(笑)。
「真正面から向き合う性格」が活きたと感じるシーンはありますか?
海外との仕事で「真正面から向き合う性格」が活きているとも思っています。文化や価値観の違いに加えて時差の問題などもあり、信頼関係の構築に時間がかかることもありますが、諦めずに誠実に向き合い続けることで、サウジアラビアの企業とも確かな信頼関係を築くことができていると思っています。
女性の働き方や生活環境など、サウジアラビアと日本では文化や宗教的に大きな違いがいくつもあります。そのような違いに対してきちんと向き合い、出店を決意してくれたサウジアラビアのパートナー企業や、現地のお客さまに喜んでもらえるように日々奮闘しています。
今後CCCでチャレンジしていきたいことはありますか?
海外企業の勤務経験が長かった私にとって、日本企業は「お固い」イメージがありました。しかし、CCCに入社してその印象は大きく変わりました。
CCCの社員はみんなフレンドリーで発想も柔軟で、困ったときは手を差し伸べてくれますし、これをやりたい!と手を挙げた人にチャンスをくれる会社です。
CCCの海外事業は、単なる海外での出店ではなく、日本の文化も伝える役割を担っていると感じています。これまでの経験を活かしながら、CCCの価値を世界に広げていくことを目指しています。
今後は、CCCが持つ多様なアセットを活用して、さまざまな海外事業に挑戦していきたいですし、その結果として、日本と海外の文化の架け橋になれたら嬉しいですね。
CCCは、やりたいことに挑戦できる環境がある。だからこそ、自分の成長と会社への貢献を両立させながら、これからも海外企業との仕事に携わっていきたいです。