蔦屋投資(上海)有限公司

董事

横手奎祐

日本での店舗運営の現場で培った経験を活かし、現在は蔦屋投資(上海)有限公司の董事として、中国事業の最前線で奮闘する横手さん。店舗開発から商品企画、広報、EC運営まで幅広く担当し、現地文化に寄り添いながら、CCCのブランド価値を中国市場に届ける挑戦を続けています。閉店の悔しさを乗り越え、「絶対にお店は閉めたくない」という強い想いを胸に、「約束と感謝」を胸に仕事と向き合う横手さんに、これまでの歩みと今後の展望について伺いました。

これまでの経歴について教えてください。

CCCには、2016年に新卒で入社しました。学生時代からアルバイトをしていた「梅田 蔦屋書店」に配属となり、ワークスタイルジャンルのリーダーとして3年間勤務しました。その後、2019年に「羽田空港 蔦屋書店」の開業に向けたプロジェクトでリーダーの辞令を受けました。たった1人から始めたプロジェクトでしたが、仲間を集めながら出店まで1年間でやり切りました。しかし、開業1週間でコロナ禍による緊急事態宣言が発動されたため、長期休店を余儀なくされました。
その後、店長として赴任した直営店舗では、計画していたリニューアルが、コロナの影響によって途中でストップし、そのまま閉店したり、その他にもエリアマネージャーとして担当していた店舗も複数閉店させなければいけない、という経験もしました。
私は、店舗づくりがやりたくてCCCに入社したので、この数年間での店舗閉店の経験は非常に悔しい思いをしました。

その経験ののち、中国事業に関わるようになった背景と現在の仕事内容を教えてください。

実は、2018年にCCCが中国事業の本格展開を行うにあたって社内公募があり、中国での店舗づくりに取り組みたい気持ちで応募したのですが、残念ながらその時には中国への異動は叶いませんでした。その後、「羽田空港 蔦屋書店」のプロジェクトリーダーとして経験を積んだあとも、自己申告制度で「中国に行きたい」と志願を続けていて、ようやく念願が叶い2022年に中国事業に異動することができました。
現在は、蔦屋投資(上海)有限公司にて、店舗開発から商品企画、広報、イベント、EC運営まで幅広い業務を担当しています。特に注力しているのは、CCCが手掛ける蔦屋書店やTSUTAYA BOOKSTOREのブランド価値を中国市場に適応させながら展開することです。日本で培ってきた魅力をそのまま持ち込むのではなく、現地文化や商習慣を理解し、普遍的な価値を維持しつつローカライズした形で価値を伝えることに力を入れています。

蔦屋書店やTSUTAYA BOOKSTOREのブランド価値を中国の文化に合わせて伝えるために、どのような工夫をされていますか?

中国では、日本では当たり前の商習慣が通じないことも多いですが、だからこそ、現地の文化を尊重しながら、CCCの価値をどう伝えるかが重要だと思っています。

また、中国の店舗で販売する日本の工芸品を制作する工房と連携し、その制作過程をライブ配信して、日本の職人技を中国の店舗スタッフが理解するための研修も進めています。工芸品が制作される背景や、手作りだからこそ生まれる作品の個性、職人の方々の想いや熱量をスタッフが理解することで、お客さまに対して単なる販売ではなく、日本の文化として提案することできると考えています。これは文化の架け橋を目指すCCCらしい挑戦だと思っています。

中国1号店目の「杭州天目里 蔦屋書店」

仕事に向き合う上で心がけている姿勢や考え方について教えてください。

私が大切にしているのは、CCCが大事にしている価値観でもある「約束と感謝」です。

私は入社当初から、自分はこの仕事に挑戦したいと「手を挙げる」ことでチャンスを掴み、経験のない中でも周囲の支援を受けながら成長してきたという実感があります。チャレンジする機会を与えてくれたCCCや、それを支えてくれた多く方々への感謝は忘れないようにしています。
そして、社内外ともに年上の方と仕事をする機会が多かったこともあり、信頼を得るには「小さな約束を守る」ことが基本だと思っています。
小さな約束を守り続けることで信頼に繋がりますし、信頼がなければ、大きな仕事は任せてもらえないと思っています。

大切にしている価値観について教えてください。

中国で事業を展開するにあたって、現地の文化に合わせて変えるべきことと、CCCのブランド価値として変えてはいけないことを見極める軸を持つことです。

例えば、中国での店舗開業時には、非常に多くのお客さまにご来店をいただくのですが、快適な店舗空間で、初めて店舗を訪れるお客さまにとって「居心地の良い書店」というブランド体験を提供し、ファンになってもらうために入場制限を設ける、ということなど、日本では当たり前のことが中国では理解されにくい場面もあります。

だからこそ、自分自身の価値観、CCCとしての価値観を丁寧に共有し、理解してもらうことが必要。そのためには、誠実さとぶれない軸が不可欠です。

私にとって、その軸とは、「梅田 蔦屋書店」や「羽田 蔦屋書店」での店舗運営の経験や、過去、さまざまな事情で閉店せざるをえなかった状況で感じた悔しさから、「絶対にお店は閉めたくない」という強い想いであり、今の仕事の原動力になっています。

今後CCCでチャレンジしていきたいことを教えてください。

私が目指すのは、店舗出店だけではない、CCCの本当のグローバル化です。
現在は、日本人が現地法人の責任者を務めていますが、将来的には、日本人と海外の現地社員との違いをなくし、現地社員が現地法人での意思決定を担うことはもちろん、外国籍の社員がCCCの経営の一旦を担うような組織になると良いなと思っています。そのためにも、若手のうちから責任ある仕事を任せてくれた上司への感謝を胸に、国内外の次の世代へ価値観を伝えていくことが自身の役割だと思っています。
CCCほど、事業領域が広く、懐の深い会社はないと思っています。やりたいと手を挙げた人にチャンスをくれる会社。だからこそ、自分の成長や可能性を広げるためにも、これからも新しいことにチャレンジしていきたいですし、この環境と海外での経験を活かして、自分も成長しながら、CCCの新しい未来をつなげていきたいです。

  • 「関係を築く力」で、
    これからのまちの未来と
    働き方をつくる。

  • TSUTAYAで培った
    運営力を、
    新規事業に
    柔軟に生かす。

  • コンサルタントとして、
    顧客のために変革期の
    CCCで挑戦する。

  • 生活者データを起点に、
    暮らしを豊かにする
    企画をつくる

  • 地域に根ざし、人をつなぎ、
    文化を育てる。
    15周年を迎える
    代官山T-SITEの
    現在地とこれから。

  • 誠実に仕事に向き合い、
    サウジアラビアでの
    出店に挑む。