未来を創造するコミュニティハブ「Karuizawa Commongrounds」の教育における取組み

未来を担う多様な人材の育成を、施設内のインターナショナルスクール「EtonHouse International School Karuizawa」とともに取り組んでいます。

子どもたちの主体性を尊重し、五感を刺激する豊かな体験を提供

軽井沢の豊かな自然の中に佇む、文化と創造の複合施設「Karuizawa Commongrounds」。私たちが手がけるこの場所は、単なる商業施設ではなく、地域住民と来訪者、そして様々な企業が共に未来を創造していくためのコミュニティハブを目指しています。

働く、学ぶ、遊ぶ、商う、住まう、をコンセプトに掲げる「Karuizawa Commongrounds」は、なかでも「学ぶ」を重要な要素として捉え、未来を担う多様な人材の育成を、施設内のインターナショナルスクール「EtonHouse International School Karuizawa」(以下、イートンハウス)とともに取り組んでいます。

イートンハウスは、世界120校以上を展開するインターナショナルスクールの軽井沢校です。イタリア発祥の教育メソッド「レッジョ・エミリア・アプローチ」を取り入れ、子どもたちの主体性を尊重しながら、五感を刺激する豊かな体験を通して、創造性と探求心を育んでいます。私たちは、この教育方針に共感し、様々なプロジェクトを通して連携を深めています。

食を通じたコミュニティ形成につなげる食育

この場所ならではのユニークな取り組みのひとつに、子どもたちが食の大切さを学ぶだけでなく、地域との繋がりを実感できる重要なプログラムである食育プログラムです。地域の農園「遠山農園」と協力し、子どもたちは畑で土に触れ、種をまき、水をやり、野菜を収穫するといった一連の農作業を体験します。トウモロコシ、枝豆、じゃがいもなど、季節ごとに様々な野菜を育て、収穫した野菜は「Karuizawa Commongrounds」内のレストランのシェフを学校に招いて一緒に調理をし、お惣菜として「Karuizawa Commongrounds」で定期的に開催している「マルシェ」で提供したり、デリのメニューに使用されたりしています。子どもたちが心を込めて育てた野菜を、地域の方々に味わっていただくことで、食を通じたコミュニティ形成にも繋げています。

また、連作障害を避けるため、毎年植える作物の組み合わせを工夫したり、コンポストを使った堆肥作りに挑戦したりと、実践的な農業体験を通して食の循環について学び、持続可能な社会についても視野を広げています。

コミュニティハブとして地域の子どもたちを地域みんなで育てる

新日本フィルハーモニー交響楽団とのコラボレーションによる音楽イベントでは、プロの演奏を間近で聴く機会を提供しています。子どもたちは一流の音楽に触れることで感性を磨き、地域住民の方々も気軽にクラシック音楽を楽しめる場となっています。また、「Karuizawa Commongrounds」において再生可能エネルギーシェアリングにともに取り組む中部電力ミライズ(株)とのパートナーシップによる「再エネ教室」では、エネルギーの大切さや再生可能エネルギーについて学ぶことができます。座学だけでなく、施設内の太陽光発電設備の見学なども行い、子どもたちは楽しみながら環境問題への意識を高めています。

さらに、IT企業のアステリアさんとの協業によるプログラミング教室では、ノーコードツールを使い、子どもたちはゲーム感覚でプログラミングの基礎を学ぶことができます。このように、様々な企業・団体と連携することで、地域の子どもたちに幅広い学びの機会を提供しています。

これらのイベントは、地域の公立・市立小学校の子どもたちも参加できるようにし、子どもたちが地域で得られる体験を拡大しています。私たちが「Karuizawa Commongrounds」を中心とした地域創生を考えるなかで、教育は非常に重要な要素です。

私たちと事業者が連携して共に教育について考え、取り組みを広げていく。地域の子どもたちをみんなで育てていくために、「Karuizawa Commongrounds」が常に地域に開かれた場所であり続け、地域コミュニティのハブとなることを目指し続けています。

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