
Vポイントと歩む、地域に愛されるホームセンター「メイクマン」
2025年に創業50周年を迎えた、沖縄県内に9店舗を展開するホームセンター「メイクマン」。 長年にわたって沖縄県民の暮らしを支えてきた株式会社メイクマン(以下、メイクマン)はアニバーサリーイヤーとなる今年、これまでにない取り組みとして、Vキセカエを活用したデジタル施策に挑戦しました。(2025.10.17 up)
メイクマンがTポイントサービスを導入したきっかけは、お客さまと従業員の声
2018年に共通ポイントサービス「Tポイント(現在のVポイント)」を導入しましたが、実はその背景には、もう少し前から社内外で導入を望む声がありました。
新崎氏:当社のフランチャイズ店である石垣店・宮古店を運営している企業さまが、2015年頃からTポイントを先行導入していたんです。お客さまからは喜びの声をいただいており、その流れで本部でも導入を検討してほしいといった声があがってくるようになりました。実際に社内でヒアリングを行ったところ、「他の身近なお店でも使えるし、Tポイントには馴染みがある。」「メイクマンでも使えたらうれしい。」といった声が非常に多く聞かれました。
当時すでにファミリーマートさま、吉野家さま、そして同じ沖縄を基盤に事業を展開するリウボウさまなど、多くの企業がTポイントを導入していたこともあり、Tポイントがあることでお客さまの来店頻度が上がるのではないかと社内での期待が高まっていたことを覚えています。
それまでは、買い物後にポイントが付く仕組み自体が当社にはなかったので、お客さまにとっての楽しみや満足度も、導入によって大きくメリットとして感じられたと思います。現在は導入して7年が経ちますが、今ではすっかり定着して、お客様にとってなくてはならないサービスになっていますね。

創業50周年。新たな挑戦として「Vキセカエ」の導入を決定
Vキセカエは、CCCMKホールディングスが提供する、モバイルVカードのデザインを豊富なラインナップから自由に選んで、「好き」に合わせたデザインにカスタマイズすることができるデジタルサービスです。Vポイントアプリを通じ、企業キャラクターやブランドの世界観を、V会員の日常に自然に届けることが可能です。
我如古氏:当社は、1975年の創業以来『住まいと暮らしに楽しさと快適さを提案し、お客様の信頼に応える生活応援企業』という理念のもと、満足いただける商品とサービスを提供する店づくりに努めてまいりました。今年は50周年記念のアニバーサリーイヤーということで、早くからさまざまな企画を準備していました。
イメージソングの制作や記念グッズの展開、Vポイント5倍キャンペーンなど、今までにないことをやってみようという動きがあったのですが、「Vポイントとも周年に絡めた取り組みを一緒にできないか」という話が、社内でも出てきました。

そんな折、CCCMKホールディングスの髙橋社長が沖縄にお越しになった際に、「御社のオリジナルキャラクターであり、お客さまからも人気を誇る“メイキーくん”をVキセカエのデザインにしてみてはいかがでしょうか」というご提案をいただいたんです。
その場で「面白そうですね」と。ちょうど社内でも「メイキーくんをもっと活用したい」といったアイデアが出ていたこともあり、話がとんとん拍子に進んでいきました。

石川氏:Vポイントの提携企業が集うカンファレンスの際にも、CCCMKホールディングスの経営層からはVキセカエや新しいコンテンツへの注力が語られていたので、このタイミングで一緒に何か形にできれば、50周年にふさわしい企画になるのではと感じました。単なるキャンペーンではなく、お客さまの日常に、さりげなくブランドが寄り添う形になっているというのも、Vキセカエの魅力だと思いました。

石川氏:第1弾デザインは目標を上回る数をダウンロードされています。第2弾デザインも公開から日が経っていないですが、かなり良いペースで広がっていると感じています。
興味深いのは、私たちは大半が沖縄県内からの利用だろうと予想していたのですが、実際には県外のダウンロードが多く、全体の4分の3が沖縄以外の地域からなのです。
「沖縄に行かなくても、メイキーくんを楽しめる」と感じてもらえたのなら嬉しいですし、グッズを購入してくださるような県外のファンの方々にも、キャラクターを届ける手段として効果的だと思います。

我如古氏:実際に、私もVポイント提携店の店頭でスマホ画面を提示したところ、「これ、なんですか?」と店員さんに声をかけられ、会話の種になりました。Vキセカエ自体は今年から始まったサービスということもあり、まだまだ認知はこれからですが、こうして人と話題になる瞬間が生まれること自体に価値があると感じています。
メイクマンでは、公式アンバサダーを通じてSNSでの発信も予定しています。そういった形で、徐々にユーザー認知が広がっていき、ファンの方に届けばと思っています。
また、Vキセカエに加え、今年1月から「毎月第3水曜日にVポイント5倍キャンペーン」を実施しています。これまでは最大でも2倍まででしたが、5倍にしたことでお客さまの動きも目に見えて変わってきました。高額商品の購入をこの日に合わせてくる方も増え、数値にもはっきり表れてきています。
さらに、各店舗の誕生祭イベントの際にはご来店の方へクーポンを発券し、1,000円以上のご購入でVポイントが2倍となる施策も展開中です。


地域とともに、これからも進化を
新崎氏:Vポイントは多くの企業と取り組みがある、動きのある共通ポイントだと感じています。Vポイントのお得な使い方はお客さまの注目を集めているので、今後もより柔軟なキャンペーンやサービスが実現できるようになるのではと期待しています。
お客さまにとっても、ポイントはお得感や特別感を提供できるツールだと思います。いまや「ポイ活」も当たり前の時代だからこそ、ただポイントが貯まるだけではない、体験やちょっと楽しい仕掛けを加えることが、これからの課題でもあり、可能性でもあると考えています。
また、CCCMKホールディングスのコンサルティング担当からはVポイントの購買データや行動データなどを分析し、非常に多くの示唆をいただいていますが、まだまだ私たちがその情報を施策に活かしきれていない部分もあると思っています。今後は、積極的にデータ分析を活用して、販促や商品展開に活かしていくフェーズに移っていきたいです。
50周年を経て、メイクマンとしても次のステージに進んでいくタイミングです。
リアル店舗の強みを大事にしながら、デジタルの力を生かして、お客さまとのつながりをもっと深く、もっと面白くしていけたらと思っています。
